映画感想:ゴージャス

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録画してあったゴージャスを見ました。
たまたま最近、個人的にジャッキー・チェンブームなので、東京MXのジャッキー祭りは大変うれしい。


恐らくジャッキー映画では珍しい、ラブロマンス映画です。
人殺しのような悪党は登場せず、全体的に平和なムードが流れるコメディ作品でもあります。

主人公の一人は、台湾の少女・プー。
とても行動力の高いロマンチストで、周囲を巻き込みながら、自身の恋愛にまい進していきます。

その恋の相手は、ジャッキーの演じる香港の社長・チャン。
この映画では、この二人が織りなす運命的な恋愛模様が描かれます。



さて、この映画は、とても面白いです。
何が面白いって、プーの異常なまでのロマンチストぶりと行動力です。
・海から流れ着いた手紙入りのビンを拾ったことがきっかけで、香港に飛び、手紙の持ち主まで押しかける。
・手紙は誤解だったものの、そのまま家に泊まり込む。(これは、家人のアルバートがめちゃくちゃ聖人でもある)
・海上でライバル社長からの妨害を受けるチャンを、モーターボートで救出する。
・チャンの気を引くために、自分に似たギャングの愛人になりすまし、狂言誘拐を演じる。(アルバートまで手伝わされてる……)
などなど。



ただし、この映画は、やや人を選ぶところがあるかもしれません。
日本語吹き替えがふざけすぎているからです。

特に目を引くのが、明らかにしゃべっていない場面で細かいセリフを詰め込んでいる点です。
要するに、ビーストウォーズの吹き替えみたいなものです。
格闘シーンが特に顕著で、「そ~ら!」とか「あら~?」とか言いまくっています。

前向きに見れば、コメディ映画らしさを助長しているのですが、人によっては気に障るかも。
私は好きですよ。
(字幕なら気にならないかもね?)


他にも、プーの父親(CV:たてかべ和也)が「心の友よ!」と言ってみたり、
トレーニング室でパンチを打ちながら「打つべし打つべし…」とか、
パロディまで仕込まれています。

好みが分かれそうな吹き替えだと思います。