映画感想:シンクロナイズド・モンスター

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以前から気になっていたシンクロナイズド・モンスターをようやく見ました。
なんというか、とっても癖のある映画でした。


この映画を知ったきっかけは、ピクシブ百科事典の怪獣映画の記事です。
風変わりな怪獣映画があるんだな、ということで興味を持ちました。

ところが、この映画はいわゆる「怪獣映画」の文脈とは全く異なります。
怪獣映画のようで、怪獣映画ではないのです。
この映画は、アル中の主人公と田舎のアル中の友人の間で繰り広げられる人間ドラマがメインであり、怪獣はその過程で発生する要素です。
怪獣は重要な要素ではあるものの、あくまでも話の主軸は、それを操ることができる人間なのです。

怪獣の扱い方についても、独特です。
一般的な怪獣映画では、登場人物は怪獣と相対するものですが、本作では主人公が怪獣サイドにいます。
一方は意図せずにソウルの街を破壊してしまったことに悩み、一方は大きな力を手にしたことで豹変していきます。
最終的に両者は敵対することになり、意外な方法で勢いよく決着がつくのでした……。